Entries
GTO (漫画)
『GTO』(ジーティーオー)は藤沢とおるによる学園漫画。
概要
「週刊少年マガジン」(講談社)において、1997年〜2002年まで掲載された。単行本は全25巻。東京・吉祥寺を舞台に、私立高等学校の教師に着任した元暴走族の鬼塚英吉が、学園全体に巣くう数々の問題を型破りな方法で解決し活躍する姿を描く。この型破りな教師のスタイルは、様々な漫画やドラマに影響を与えた。
現代の社会・家庭・教育問題を多く取り扱っているのが特徴。教師の実態や本音、少年少女の心の内などが描かれ、学校というシステムの病巣に鋭く迫っている。一方で無茶苦茶なギャグや時事ネタ、オタク向けのネタも多い。絵の丁寧さとギャグシーンとのギャップが高く評価され、また丁寧なキャラクター作りで少年誌に関わらず多くの女性ファンにも支持された。
作品タイトルの「GTO」はGreat Teacher Onizuka(グレート ティーチャー オニヅカ)の頭文字をとったもの。不良時代の鬼塚を描いた『湘南純愛組!』の続編だが、特に物語が連続している部分は回想シーンなどで補強されているため、前作を知らなくても問題無い。
1998年(平成10年)、第22回講談社漫画賞少年部門受賞。同年にテレビドラマ化・小説化、翌年アニメ化・映画化がなされた。
[編集] ストーリー
かつて不良として湘南に君臨した鬼塚英吉は、高校中退の後に大検を受け大学に入学した。彼は持ち前の体力と度胸、そして純粋な一途さと若干の不純な動機で教師を目指したが、教員採用の面接試験を前に暴力沙汰寸前の行為を働き、挙句に面接を受けた学校で、中退させられた生徒に対する教師の態度に腹を立て、とうとう後先考えずに暴力を振るう。
しかし、そんな無茶苦茶だが目先の理屈よりも「ものの道理」を通そうとする彼の行為に、東京吉祥学苑理事長の桜井が目を付け、ある事情を隠して採用する。学園内に蔓延する不正義や生徒内に淀むイジメの問題、そして何より体面や体裁に振り回され、臭いものに蓋をして見て見ぬ振りをしてしまう大人らや、その大人達を信じられなくなってしまい屈折した子供達。この学園内には様々な問題が山積していたのである。
桜井は、この無茶苦茶な男が問題に真っ向からぶつかり、豪快な力技で解決してくれることに一縷の望みを託したのであった。
[編集] 登場人物
登場人物の一部は、『新世紀エヴァンゲリオン』などといった過去様々なアニメ作品主要人物との共通性も囁かれているが、特に作者筋から明言はされておらず、こういった「キャラクター類型探し」はファンの様々な憶測を呼んでいる。
[編集] 主要人物
鬼塚英吉(おにづかえいきち)
主人公。高校時代は親友・龍二と共に「鬼爆」として湘南最強の不良であった。大学時代は、「優羅志亜大学史上最悪の寄生虫」と呼ばれた。空手部出身。22歳、童貞。愛車はKawasaki ZII。本人に自覚はない様子だが、割と整った顔立ちで、作中では冬月・朋子・麗美など彼に好意を寄せる女性も多いが、少々品性に難があり直情行動をするため、自らチャンスを逃している節も。
街である女子高生と知り合った出来事がきっかけとなり教師を目指す。自身の失念で公立高校採用試験を受けられず、募集の遅い私立の東京吉祥学苑の面接を受け、桜井理事長に可能性を見出される。学園内最悪と言われる3年4組の担任となる。生徒との対立や嫌がらせ、その生徒自身が抱えている苦悩に、あるいは学苑全体を巻き込むトラブルに巻き込まれたが、悪運の強さに加え人脈・腕力・コネ・行動力・不死身とも言える生命力を総動員して問題を見事に解決し、生徒達の信頼と人望を得ていく。
冬月あずさ(ふゆつきあずさ)
ヒロイン。早稲田大学第一文学部卒で、吉祥学苑の国語教師。鬼塚とは同期で採用された数少ない理解者の1人。着任当初は可愛らしい容姿と快活な性格で、男子生徒には人気を博すも、女子生徒から陰湿な嫌がらせを受け、自らの思い描く理想と現実の違いに苦しんだこともあったが、一人の人間(または教師)として成長していく。生徒・教師という壁を作らずに、常に一人の人間として接する鬼塚を尊敬し、教師の理想像を見いだす。鬼塚とは普段は同じ職場の親しい同僚として接しているが、本人も気づかないうちに恋愛感情を抱く。自身よりも頭脳明晰で性格が似ていない探偵志望の妹・まことがいる。
[編集] 東京吉祥学苑中等部・3年4組生徒
表面的には真面目な生徒の揃った、しかし結託して教師を脱落させるための「担任イジメ」を行い担任を徹底的に排斥、次々に廃人や自殺(未遂)に陥れた凶悪なクラス。だが常識外れの教師・鬼塚によって、その各々が更生していく。
相沢雅(あいざわみやび)
物語のキーパーソンであり、元2年4組・現3年4組が担任イジメ(担任ハズシ)を始めたきっかけの秘密を握っている。性格は明るく友達は多かったが、それは表面的な演技に等しく、心の奥底では人間的では無い家庭を憎悪していたり、気に入らないクラスメイトを潰す為に周囲を扇動して攻撃させたりしている、3年4組を率いる黒幕。飯島冴子(いいじまさえこ)と白井知佳子(しらいちかこ)の3人で行動を共にすることが多い。なお、父親は銀行の重役と、金持ちで裕福な家庭である。
村井國男(むらいくにお)
中学生にして金髪のヤンキー。真っ正直で一本気。出自による事情で母子家庭であり、極度のマザコンである。若く美人な母に気があるらしい鬼塚を警戒していた。初め鬼塚を陥れようとするが、逆に失敗して墓穴を掘り、自身が危うくなったところで鬼塚に助けられる。その後も幾度となく衝突するが、文句を言いながらも何だかんだで世話になり、後にクラス中で最も鬼塚を信頼し、手助けをするようになる。また、本人も義憤と優しさを併せ持つ好漢に成長する。
草野忠明(くさのただあき)
村井の悪友。母親が極端な肥満体型であることが唯一悩みの種らしく、母親の話題が出るたびに傷ついている。なかなか素直になり切れないが、気が良く明朗な性格である。転校生の常盤愛に一目惚れし、何かにつけて彼女を「天使」と表現し見とれている。よく村井や藤吉とツルんでいるが、三人の中では彼に纏わるエピソードもほとんどなく、最も地味な存在である。
藤吉晃二(ふじよしこうじ)
村井の悪友。黒髪のロン毛で、いわゆるジャニーズ系の少年。5人兄弟の次男で、家は貧乏の子沢山。弟妹の世話に普段汲々としている。雅に惚れており、クラスで孤立化しても親密に接し続けた。欲に負け集金使い込み事件を起こすが、責任を感じて自らのアルバイトで戻すだけの行動力もある。多少元気が有り余っているものの、一本気で一途な男である。
菊地善人(きくちよしと)
メガネをかけた天才少年。空手の有段者でもある。その学力は中学生にして大学センター試験用の問題に挑戦するほど。「クールでカッコイイ」と異性に人気がある。天才筋という共通点からか、誰とも打ち解けたがらない神崎麗美とは多少の交流がある。パソコンの扱いが得意で、合成写真作りやクラッキング技術にも詳しい。担任イジメにおけるクラスのリーダー格(参謀役)の一人。直接助けられた吉川を除き、鬼塚の本質に気づき、最も早く与することになる。村井のように表にこそ出さないが、鬼塚を信頼している。その頭脳を駆使し、鬼塚たちを援助する。
野村朋子(のむらともこ)
愛称「トロ子」。愛称の由来は非常にトロいから。天然ボケなドジっ娘である。中学生にしてFカップという並外れたスタイルの持ち主。感受性が強く、友達思いで優しい心を持ち、純粋な性格。引っ込み思案な性格を変えるため、鬼塚により芸能オーディションに参加させられる。結果特別審査員賞を受賞し、芸能界入りを果たす。作中外伝的なGTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)では主役を務めた。
吉川のぼる(よしかわ-)
ひ弱なイジメられっ子。手先が器用で、ゲーム・アニメオタクである。思春期であるにも関わらず、急所は無毛。気弱な性格が災いして酷いイジメを受け、自殺未遂まで起こす。しかし、鬼塚との出会いと手助けを通じて、中盤から終盤にかけて大きな成長を遂げた。彼に対して陰惨なイジメを執拗に繰り返していた杏子は、後に成長した彼の頼もしさに魅せられ、遅まきの恋心を抱く。
初期は目も小さめに書かれモブキャラ的外見だったが、次第に美少年に変化していった。杏子との恋愛話の時点では、初期と比べると性格も合わせて殆ど別人である。
上原杏子(うえはらあんこ)
PTA会長の娘。泉尚子(いずみなおこ)や浅野麻由子(あさのまゆこ)と結託し、吉川を残酷かつ精神的なやり方でイジメていた。実は本人も、小さい頃に兄から酷いイジメを受けていた過去を持つ。沖縄への修学旅行の最中、イジメようとして共に遭難した吉川に命を助けられたことから恋心を抱き、後に激白する。他人の彼氏と比べ自分の趣味に悩みながらも、精神的な逞しさのある吉川に強く惹かれ、吉川の良き恋人になっていく。
神崎麗美(かんざきうるみ)
オッドアイを持つ天才少女。雅や朋子とは幼なじみ。IQは200を超え、文部省認定の特別待遇児である。小学生時代の担任や母親のせいで人間不信になり、登場するまで不登校だった。普段は冷淡で尊大な態度により周囲を遠ざけている。証拠を一切残さずに破壊活動(「授業テロ」)を行い、過去に何人もの教師を恐怖のどん底に追い詰めた。鬼塚の仕掛けた「特別課外授業」で「教師という存在」に対する自分の考えを改め、以後菊地らと共に高い知能を駆使して鬼塚に助力する。また鬼塚と接していく中で、その中にある真直ぐな性格と優しさに好意を抱く。(鬼塚に駆け落ちを提案した事もある)
和久井繭(わくいまゆ)
桜井理事長の孫。モデルのような美少年。姿を現すまでは不登校だった。アゲハという恋人がいる。飄々とした態度を取っているが、(詳細は描かれないものの)重度のトラウマを持っている。周囲を徹底的に見下し、「大人」を忌み嫌っていたが、鬼塚との約束を掛けた勝負に敗れたことで考えを改める。途中で芸能界デビューする。
渋谷翔(しぶやしょう)
後半から登場する転入生。一見すれば大人しい少年だが、裏の顔がある。前の学校では同級生や担任の教師によるイジメを受け、実の母親により性的虐待を受け続け、生き地獄に耐えかね殺傷事件を起こす。これが原因で重度のトラウマと激しい被害妄想を抱える。その後、当時カウンセラーを勤めていた大門美鈴に出会い、「母」として精神的に依存した。テコンドーに長けているが、精神が不安定になると錯乱しやすく、物語終盤は彼の暴走で様々な悲劇を生む。
常盤愛(ときわあい)
渋谷翔と同時期に転校してきた女子生徒。ツインテールが印象的なロリ系美少女で、可愛いもの好きな女の子。しかし彼女も裏の顔を持ち、付き合った男に騙されて輪姦された経験があり、激しい男性不信に陥っている。渋谷には劣るものの、テコンドーに長けている。主に柿沼美穂(かきぬまみほ)と井崎慶子(いざきけいこ)の3人で行動を共にする。自らのまいた種が原因で身の危険に陥るが鬼塚の教育指導と菊池との対決により歪んだ信念を捨て天使部隊から離脱、終盤は鬼塚と菊池に協力するようになる。
石田拓海(いしだたくみ)
元2年4組の生徒。担任を暴行したことで退学(表向きは転校)となり、沖縄の施設に送還された(これが担任イジメの発端)。その後はネット上で菊池に接触、秘密裏に学苑内の様子を探っていた。後に復学する。
宮森勇気(みやもりゆうき)
ひきこもりの少年で、極道一家の息子。優しい母親を亡くしてから友情の軽薄さを痛感し、心を閉ざし、トカレフで武装して長らく自室にひきこもりないし立て篭もりするようになった。鬼塚と吉川の説得を受け、再び外を出て登校するようなる。吉川とは時刻表友達。
[編集] 東京吉祥学苑の教師
内山田ひろし(うちやまだひろし)
学苑に3人いる教頭の一人。団塊の世代。東京教育大学(現筑波大学)卒業。愛車はトヨタ・クレスタなのだが、鬼塚により何度も破壊され、既に保険がきかなくなっている。(終盤は飛び降り自殺を図った生徒を救ったりもした)学生時代はワンダーフォーゲル部に所属。埼玉県入間市在住。学苑内の問題や家庭内の不和、持病、鬼塚の非常識な行動などが原因でストレスを溜め込んでいる。鬼塚のことを忌み嫌っており、「エボラウイルス」や「スペースデブリ」、「学苑のガン」、「クラミジア」などと罵っている。新人教師の頃は理想の教育者になることを目標としていたが、いつの間にか自己保身しか考えない大人になる。神崎麗美を巡る騒動で鬼塚により殴られ、自分が自己保身にばかり走っていたことに気づかされ、不器用ながらも鬼塚を認めるようになる。(影で鬼塚が自分の娘に手を出そうとしていた事も後に知った為、全てにおいて認めている訳では無い)実は、生徒の事を第一に考える教師の鑑の面も持ち合わせている。得意技は団塊ドリフト。
桜井良子(さくらいりょうこ)
理事長。温厚な性格で、理想主義的。数々の問題を抱える学苑の未来を変える可能性を鬼塚に感じ、非常勤として問題クラスの3年4組を託す。各界への影響力が強く、大物政治家との繋がりを持つ。学園内の施政者として「毒を持って毒を制す」との発言もあり、善意の目的のためなら、時に残酷だが適切な判断を下す。鬼塚を「日本一の教師」と賞する、数少ない理解者の一人である。趣味の一環として学園内でパンを売っている。プロレスや特撮のファンであるためか鬼塚を「カール・コッチ」、「ナショナルキッド」等に見立てている。モチーフとなった人物はジャイアント馬場夫人・馬場元子。
山王丸浩司(さんのうまるこうじ)
31歳の社会地理教師。眼鏡をかけた優男。典型的な中立派で、鬼塚にも普通に接する数少ない教師。
小茶谷宏(こちゃたにひろし)
38歳の理科教師。目が大きく小柄な体格なので、チワワと呼ばれる。独身で何度もお見合いをしているが、全て失敗に終わっている。専ら様々な騒動に巻き込まれ、散々な目にあっている。
桜井ただし(さくらいただし)
42歳の英語教師。理事長と同姓だが、血縁関係では無い(アニメでは苗字が桜田になっている)。紳士ぶっているが、盗撮(アニメでは女装)が趣味という危ない一面がある。会話の中に不自然な英語を使うのが特徴。愛車は198万円の中古ベンツ。
袋田はじめ(ふくろだはじめ)
32歳の体育教師。日体大(日暮里体育大学)卒。大きなホクロが特徴的なブ男。鬼塚と幾度となく衝突するが、勝負する気の無い鬼塚にはいいように騙されている。
勅使川原優(てしがわらすぐる)
24歳の数学教師。東大卒。幼い頃から高級官僚をめざしてエリート教育を受けるも、国家公務員試験に不合格となったため教師になる。その際出会った冬月に一目惚れし、彼女の見えないところでストーカー行為を行う。父と兄は共に大蔵省(現・財務省)勤務のエリートであり、本来は真面目で優しい性格だが、その兄と常に比較されてきたことが心に影を落とす。幾度となく鬼塚に振り回され、徐々に精神状態は悪化の一途を辿り、情緒不安定に陥っていく。最後は自ら暴走し学校篭城事件を起こすも、止めに来た鬼塚に敗れ兄の言葉に真実を知り周囲と和解、落ち着いたところで警察に逮捕される(アニメでは修学旅行直後にストーリーが終了することもあってか、情緒不安定による引きこもり程度で済んだ)。
森高尚子(もりたかなおこ)
養護教諭。容姿端麗で、「ナオコちゃん」と呼ばれ親しまれている。鬼塚の理解者でもあるが、破天荒な行動には頭を痛めている。アニメ版には登場せず、彼女に代わって『湘南純愛組!』に登場した女教師・嘉手納南風(かでななお)が登場する。
丸山一八(まるやまいっぱち)
校長。始業式で鬼塚に「ザビエル」というあだ名をつけられる。常習的な風俗通いなどが元で終盤に島流し同然の形で姉妹校のムカチャッパ学園へ左遷されたが、最終話で再び校長として学苑に戻る。内山田に容姿や性格が少々似ている。
大門美鈴(だいもんみすず)
34歳の若さで丸山に代わり、校長を務める美人。桜井理事長の理想主義的な教育方針を疎み、理事会が送り込んだキャリアウーマン。中学時代に同級生らの嫉妬によるイジメを受け、更に当時唯一信頼していた桜井が裏切ったと思い込み、自殺しようと学校に火を放った過去を持つ。人間は所詮悪であると考えており、生徒のプライバシーを管理することで学苑を統制しようとする、冷徹な性格を持つ悪女。しかし、鬼塚の活躍で計画は思うように進まず、渋谷の暴走と理事長の逆襲を受けその計画は破滅し、最後は放火された学園の中助けてくれた鬼塚の事を認め、後に桜井理事長のアシスタントとなる。ジャンボ鶴田夫人・鶴田保子がモチーフとなっている。
[編集] 鬼塚の友人
弾間龍二(だんまりゅうじ)
前作『湘南純愛組!』で鬼塚と「鬼爆コンビ」を組んだ親友で、一緒に飲みに行ったり殴りあったりする仲。バイクショップを経営している。常識のある苦労人で、相変わらず無茶な鬼塚の尻拭いをしょっちゅうさせられたりもしているが、殴り合って水に流すなど男気溢れる性格をしている。長瀬渚(ながせなぎさ)との関係は良好。
冴島俊行(さえじまとしゆき)
『湘南純愛組!』の頃からの英吉の悪友。高校時代は湘南で「鎌倉の狂犬」の異名をとっていたが、どういうわけか警察官に(階級は巡査)。凶暴なヤクザ顔が特徴。押収品の持ち出し・横流しのほか、マルチ商法や密輸、密入国の手引きなど、数多くの違法行為を行っている。時として鬼塚の為に手助けをすることがあり、憎めない面も併せ持つ。世相の風刺ギャグを担当するキャラクターそのものである。
[編集] その他
[編集] GTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)
GTO本編に挿入される形で単行本11〜12巻に掲載された、外伝的な位置づけの作品。野村朋子の芸能界での活躍を描く。全7話だが、一部が本編にもリンクしている。
野村朋子(のむらともこ)
芸能プロダクション・ピンクエレファント所属。T157 B87 W59 H85。
はじめはマイナーな仕事がほとんどだったが、敏腕マネージャー・宗方によって全国区に売り出される事になる。将来の夢は「日本一のアイドルになること」と「先生のお嫁さん」。作中のファンなどからは愛称として「トロちゃん」と呼ばれている。
沖ノ島一路(おきのしまいちろ)
野村朋子のマネージャー。かなり一途な性格で、周りが見えなくなってしまうこともある。朋子に純愛の片思いにも似た好意を抱いており、またの演技の才能に感銘を受け朋子をスカウトした本人である。宗方の登場によって、セカンドマネージャーに降格される。その後は繭のセカンドマネージャーにもなるが、苦労が絶えない日々を送っている。本編にも登場し、鬼塚にたかられたりしている。
宗方(むなかた)
突如現れ、朋子のマネージャーになった男。見た目はヤクザ風だが、業界では凄腕と評判。しかし、彼が手がけたアイドルは売れる子も多いが消える子も多く、黒い噂が絶えないことから、沖ノ島は恐々とさせられている。持ち前の頭脳と数々の戦略で朋子を有名にしていく。後に本編にも登場し、繭のマネージャーにもなる。
[編集] GTO用語
ここでは、重要視される語句のみ記述する。
私立東京吉祥学苑(しりつとうきょうきっしょうがくえん)
鬼塚の勤務する学苑。幼等部・初等部・中等部・高等部・大学を擁する巨大一貫校。作中では「名門」と呼ばれる為、おそらく歴史も長く、実績も相当なものがあると思われる。所在地は東京都武蔵野市吉祥寺近辺と推測される。系列の姉妹校に「ムカチャッパ学園」(鬼塚曰く「ムツゴロウ王国」)があり、その所在地は北海道ムカチャッパ共和国にある(2巻参照)。
天使部隊(てんしぶたい)
校長となった大門美鈴が学園を表と裏から掌握するために極秘裏に校内に送り込んだ学生部隊。リーダー格だった渋谷翔と常盤愛を含み構成員は10人以上で、幾つかの小グループに分かれて行動する。イジメ・レイプ・家庭問題といった悲惨な過去を持つ少年少女の集まりでもあり、自殺未遂をした者達である。カウンセラー時代の大門が育て上げた戦闘部隊で、校内にある学園運営の障害を取り除くという目的のもと、自身らの活動は正義だと信じて疑わないが、手段を選ばない危うさを持つ。後に常盤は鬼塚に寝返る。最後は暴走した渋谷自らの手により壊滅した。
理事会のクーデターグループ(仮称)
桜井理事の口から出てきた不穏分子で、教育の理想を推進する桜井を追放して学園支配と利権を追求することが目当て。丸山校長を転勤させ、大門校長を送り込んだ黒幕的存在でもある。しかし立場を追われた桜井の腹心で秘書、板垣と復学した拓海の策略で、存在とこれまでの所業を文部省調査課に暴露され、全員が失脚した模様。
[編集] テレビドラマ
GTO (テレビドラマ)を参照
[編集] テレビアニメ
1999年6月-2000年9月、フジテレビ系列、全43話。当初は水曜19:30-20:00の放送だったが、1999年10月からは日曜19:30-19:58に枠移動(とともに2分短縮)した。学校の名前がドラマ版と同じ「聖林学苑」になるなど、設定が異なる部分もある。さらに、日曜に枠移動後、プロ野球・ヤクルト戦のナイター中継(主に神宮球場でのホームゲーム)とFNSの日27時間テレビと特番の乱発で、放送回数が極端に減ってしまっていた事もあり、ドラマ版の様なヒットとはいかなかった事もあり、フジテレビ系列が如何にヤクルト戦・特番偏重の態度を取っていたかが伺われる。原作のパロディネタを再現しており、ガンダムヲタクの生徒役にガンダムシリーズで主人公役を務めた古谷徹・緑川光・関智一を起用し、BGMにも劇場版機動戦士ガンダムの主題歌「砂の十字架」を使用したこと、MMRをパロディした場面をしっかりアニメ化したことなどはコアなファン以外にも知られている。原作の藤沢とおるはアニメ化の際、「ドラマでは高校生になってしまったのが残念だったので、中学生の設定でアニメ化されたことは嬉しい」という旨のコメントを残した。
[編集] スタッフ
原作:藤沢とおる(講談社「少年マガジンKC」刊)
企画:清水賢治(フジテレビ→現Wellthink)、白川隆三(SPEビジュアルワークス)、布川郁司(スタジオぴえろ)
シリーズ構成:十川誠志
キャラクターデザイン:宇佐美皓一
サブキャラクターデザイン:北山真理
美術監督:池田祐二(スタジオワイエス)
色彩設計:上谷秀夫
撮影監督:宮川晴年(高橋プロダクション)
編集:植松淳一
音楽:本間勇輔
音楽監督:児玉隆
録音演出:阿部記之、清水勝則
音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
録音制作:ザックプロモーション
音楽プロデューサー:高良仁久、藤本昌俊
音楽制作/協力:SPEビジュアルワークス、フジパシフィック音楽出版
プロデューサー:瀧山麻土香、中村百合子(フジテレビ)、勝股英夫(SPEビジュアルワークス)、萩野賢(スタジオぴえろ)
監督:阿部記之
製作:フジテレビ、SPEビジュアルワークス、スタジオぴえろ
著作:©藤沢とおる/講談社、フジテレビ、SPEビジュアルワークス、ぴえろ
[編集] キャスト
鬼塚英吉 - 高木渉
冬月あずさ - 折笠富美子
袋田はじめ - 中田和宏
勅使川原優/白井木馬 - 古谷徹
山王丸浩司 - 掛川裕彦(第3・4話のみ辻つとむ)
桜井ただし - 鈴木勝美
水樹ななこ - 宮村優子
村井國男 - 関智一
草野忠明 - 柳知樹
藤吉コージ - 諏訪部順一
菊地善人 - 緑川光
相沢雅/藤吉都 - 野田順子
野村朋子/泉尚子 - 川澄綾子
吉川のぼる/沖ノ島一路 - 岡野浩介
飯島冴子/鯨川冬美 - 本田貴子
上原杏子 - 岡村明美
神崎麗美 - 三石琴乃
白井知佳子 - 小林恵美
浅野麻由子 - 浅井清己
鱶田久美子 - 中山さら
村井樹里亜 - 緒方恵美
弾間龍二/小茶谷宏 - 千葉一伸
冴島俊行 - 矢尾一樹
嘉手納南風 - 松谷彼哉
長瀬渚 - 荒木香恵
大沢秀郎 - 三木眞一郎
上原杏子の母 - 谷育子
大橋素子 - 氷上恭子
太田秀美 - 半場友恵
太田千鶴 - 島本須美
太田透 - 石波義人
木崎瞳 - 長沢美樹
嘉手納高志 - 菊池正美
相沢雅の父 - 掛川裕彦
相沢雅の母 - 佐藤しのぶ
内山田良子 - 津田真澄
内山田好子 - 豊後敦子
内山田ひろし(教頭) - 長島雄一
桜井あきら(理事長) - 岡本嘉子
[編集] 主題歌
OP
ポルノグラフィティ「ヒトリノ夜」 (SME RECORDS)
L'Arc〜en〜Ciel「Driver's High」 (Ki/oon Records)(最終回ED)
ED
Kirari「Last Piece」(マーキュリー・ミュージックエンタテインメント)
奥田美和子「しずく」 (Sony Records)
THE HONG KONG KNIFE「CHERISHED MEMORIES」 (KING RECORDS)
概要
「週刊少年マガジン」(講談社)において、1997年〜2002年まで掲載された。単行本は全25巻。東京・吉祥寺を舞台に、私立高等学校の教師に着任した元暴走族の鬼塚英吉が、学園全体に巣くう数々の問題を型破りな方法で解決し活躍する姿を描く。この型破りな教師のスタイルは、様々な漫画やドラマに影響を与えた。
現代の社会・家庭・教育問題を多く取り扱っているのが特徴。教師の実態や本音、少年少女の心の内などが描かれ、学校というシステムの病巣に鋭く迫っている。一方で無茶苦茶なギャグや時事ネタ、オタク向けのネタも多い。絵の丁寧さとギャグシーンとのギャップが高く評価され、また丁寧なキャラクター作りで少年誌に関わらず多くの女性ファンにも支持された。
作品タイトルの「GTO」はGreat Teacher Onizuka(グレート ティーチャー オニヅカ)の頭文字をとったもの。不良時代の鬼塚を描いた『湘南純愛組!』の続編だが、特に物語が連続している部分は回想シーンなどで補強されているため、前作を知らなくても問題無い。
1998年(平成10年)、第22回講談社漫画賞少年部門受賞。同年にテレビドラマ化・小説化、翌年アニメ化・映画化がなされた。
[編集] ストーリー
かつて不良として湘南に君臨した鬼塚英吉は、高校中退の後に大検を受け大学に入学した。彼は持ち前の体力と度胸、そして純粋な一途さと若干の不純な動機で教師を目指したが、教員採用の面接試験を前に暴力沙汰寸前の行為を働き、挙句に面接を受けた学校で、中退させられた生徒に対する教師の態度に腹を立て、とうとう後先考えずに暴力を振るう。
しかし、そんな無茶苦茶だが目先の理屈よりも「ものの道理」を通そうとする彼の行為に、東京吉祥学苑理事長の桜井が目を付け、ある事情を隠して採用する。学園内に蔓延する不正義や生徒内に淀むイジメの問題、そして何より体面や体裁に振り回され、臭いものに蓋をして見て見ぬ振りをしてしまう大人らや、その大人達を信じられなくなってしまい屈折した子供達。この学園内には様々な問題が山積していたのである。
桜井は、この無茶苦茶な男が問題に真っ向からぶつかり、豪快な力技で解決してくれることに一縷の望みを託したのであった。
[編集] 登場人物
登場人物の一部は、『新世紀エヴァンゲリオン』などといった過去様々なアニメ作品主要人物との共通性も囁かれているが、特に作者筋から明言はされておらず、こういった「キャラクター類型探し」はファンの様々な憶測を呼んでいる。
[編集] 主要人物
鬼塚英吉(おにづかえいきち)
主人公。高校時代は親友・龍二と共に「鬼爆」として湘南最強の不良であった。大学時代は、「優羅志亜大学史上最悪の寄生虫」と呼ばれた。空手部出身。22歳、童貞。愛車はKawasaki ZII。本人に自覚はない様子だが、割と整った顔立ちで、作中では冬月・朋子・麗美など彼に好意を寄せる女性も多いが、少々品性に難があり直情行動をするため、自らチャンスを逃している節も。
街である女子高生と知り合った出来事がきっかけとなり教師を目指す。自身の失念で公立高校採用試験を受けられず、募集の遅い私立の東京吉祥学苑の面接を受け、桜井理事長に可能性を見出される。学園内最悪と言われる3年4組の担任となる。生徒との対立や嫌がらせ、その生徒自身が抱えている苦悩に、あるいは学苑全体を巻き込むトラブルに巻き込まれたが、悪運の強さに加え人脈・腕力・コネ・行動力・不死身とも言える生命力を総動員して問題を見事に解決し、生徒達の信頼と人望を得ていく。
冬月あずさ(ふゆつきあずさ)
ヒロイン。早稲田大学第一文学部卒で、吉祥学苑の国語教師。鬼塚とは同期で採用された数少ない理解者の1人。着任当初は可愛らしい容姿と快活な性格で、男子生徒には人気を博すも、女子生徒から陰湿な嫌がらせを受け、自らの思い描く理想と現実の違いに苦しんだこともあったが、一人の人間(または教師)として成長していく。生徒・教師という壁を作らずに、常に一人の人間として接する鬼塚を尊敬し、教師の理想像を見いだす。鬼塚とは普段は同じ職場の親しい同僚として接しているが、本人も気づかないうちに恋愛感情を抱く。自身よりも頭脳明晰で性格が似ていない探偵志望の妹・まことがいる。
[編集] 東京吉祥学苑中等部・3年4組生徒
表面的には真面目な生徒の揃った、しかし結託して教師を脱落させるための「担任イジメ」を行い担任を徹底的に排斥、次々に廃人や自殺(未遂)に陥れた凶悪なクラス。だが常識外れの教師・鬼塚によって、その各々が更生していく。
相沢雅(あいざわみやび)
物語のキーパーソンであり、元2年4組・現3年4組が担任イジメ(担任ハズシ)を始めたきっかけの秘密を握っている。性格は明るく友達は多かったが、それは表面的な演技に等しく、心の奥底では人間的では無い家庭を憎悪していたり、気に入らないクラスメイトを潰す為に周囲を扇動して攻撃させたりしている、3年4組を率いる黒幕。飯島冴子(いいじまさえこ)と白井知佳子(しらいちかこ)の3人で行動を共にすることが多い。なお、父親は銀行の重役と、金持ちで裕福な家庭である。
村井國男(むらいくにお)
中学生にして金髪のヤンキー。真っ正直で一本気。出自による事情で母子家庭であり、極度のマザコンである。若く美人な母に気があるらしい鬼塚を警戒していた。初め鬼塚を陥れようとするが、逆に失敗して墓穴を掘り、自身が危うくなったところで鬼塚に助けられる。その後も幾度となく衝突するが、文句を言いながらも何だかんだで世話になり、後にクラス中で最も鬼塚を信頼し、手助けをするようになる。また、本人も義憤と優しさを併せ持つ好漢に成長する。
草野忠明(くさのただあき)
村井の悪友。母親が極端な肥満体型であることが唯一悩みの種らしく、母親の話題が出るたびに傷ついている。なかなか素直になり切れないが、気が良く明朗な性格である。転校生の常盤愛に一目惚れし、何かにつけて彼女を「天使」と表現し見とれている。よく村井や藤吉とツルんでいるが、三人の中では彼に纏わるエピソードもほとんどなく、最も地味な存在である。
藤吉晃二(ふじよしこうじ)
村井の悪友。黒髪のロン毛で、いわゆるジャニーズ系の少年。5人兄弟の次男で、家は貧乏の子沢山。弟妹の世話に普段汲々としている。雅に惚れており、クラスで孤立化しても親密に接し続けた。欲に負け集金使い込み事件を起こすが、責任を感じて自らのアルバイトで戻すだけの行動力もある。多少元気が有り余っているものの、一本気で一途な男である。
菊地善人(きくちよしと)
メガネをかけた天才少年。空手の有段者でもある。その学力は中学生にして大学センター試験用の問題に挑戦するほど。「クールでカッコイイ」と異性に人気がある。天才筋という共通点からか、誰とも打ち解けたがらない神崎麗美とは多少の交流がある。パソコンの扱いが得意で、合成写真作りやクラッキング技術にも詳しい。担任イジメにおけるクラスのリーダー格(参謀役)の一人。直接助けられた吉川を除き、鬼塚の本質に気づき、最も早く与することになる。村井のように表にこそ出さないが、鬼塚を信頼している。その頭脳を駆使し、鬼塚たちを援助する。
野村朋子(のむらともこ)
愛称「トロ子」。愛称の由来は非常にトロいから。天然ボケなドジっ娘である。中学生にしてFカップという並外れたスタイルの持ち主。感受性が強く、友達思いで優しい心を持ち、純粋な性格。引っ込み思案な性格を変えるため、鬼塚により芸能オーディションに参加させられる。結果特別審査員賞を受賞し、芸能界入りを果たす。作中外伝的なGTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)では主役を務めた。
吉川のぼる(よしかわ-)
ひ弱なイジメられっ子。手先が器用で、ゲーム・アニメオタクである。思春期であるにも関わらず、急所は無毛。気弱な性格が災いして酷いイジメを受け、自殺未遂まで起こす。しかし、鬼塚との出会いと手助けを通じて、中盤から終盤にかけて大きな成長を遂げた。彼に対して陰惨なイジメを執拗に繰り返していた杏子は、後に成長した彼の頼もしさに魅せられ、遅まきの恋心を抱く。
初期は目も小さめに書かれモブキャラ的外見だったが、次第に美少年に変化していった。杏子との恋愛話の時点では、初期と比べると性格も合わせて殆ど別人である。
上原杏子(うえはらあんこ)
PTA会長の娘。泉尚子(いずみなおこ)や浅野麻由子(あさのまゆこ)と結託し、吉川を残酷かつ精神的なやり方でイジメていた。実は本人も、小さい頃に兄から酷いイジメを受けていた過去を持つ。沖縄への修学旅行の最中、イジメようとして共に遭難した吉川に命を助けられたことから恋心を抱き、後に激白する。他人の彼氏と比べ自分の趣味に悩みながらも、精神的な逞しさのある吉川に強く惹かれ、吉川の良き恋人になっていく。
神崎麗美(かんざきうるみ)
オッドアイを持つ天才少女。雅や朋子とは幼なじみ。IQは200を超え、文部省認定の特別待遇児である。小学生時代の担任や母親のせいで人間不信になり、登場するまで不登校だった。普段は冷淡で尊大な態度により周囲を遠ざけている。証拠を一切残さずに破壊活動(「授業テロ」)を行い、過去に何人もの教師を恐怖のどん底に追い詰めた。鬼塚の仕掛けた「特別課外授業」で「教師という存在」に対する自分の考えを改め、以後菊地らと共に高い知能を駆使して鬼塚に助力する。また鬼塚と接していく中で、その中にある真直ぐな性格と優しさに好意を抱く。(鬼塚に駆け落ちを提案した事もある)
和久井繭(わくいまゆ)
桜井理事長の孫。モデルのような美少年。姿を現すまでは不登校だった。アゲハという恋人がいる。飄々とした態度を取っているが、(詳細は描かれないものの)重度のトラウマを持っている。周囲を徹底的に見下し、「大人」を忌み嫌っていたが、鬼塚との約束を掛けた勝負に敗れたことで考えを改める。途中で芸能界デビューする。
渋谷翔(しぶやしょう)
後半から登場する転入生。一見すれば大人しい少年だが、裏の顔がある。前の学校では同級生や担任の教師によるイジメを受け、実の母親により性的虐待を受け続け、生き地獄に耐えかね殺傷事件を起こす。これが原因で重度のトラウマと激しい被害妄想を抱える。その後、当時カウンセラーを勤めていた大門美鈴に出会い、「母」として精神的に依存した。テコンドーに長けているが、精神が不安定になると錯乱しやすく、物語終盤は彼の暴走で様々な悲劇を生む。
常盤愛(ときわあい)
渋谷翔と同時期に転校してきた女子生徒。ツインテールが印象的なロリ系美少女で、可愛いもの好きな女の子。しかし彼女も裏の顔を持ち、付き合った男に騙されて輪姦された経験があり、激しい男性不信に陥っている。渋谷には劣るものの、テコンドーに長けている。主に柿沼美穂(かきぬまみほ)と井崎慶子(いざきけいこ)の3人で行動を共にする。自らのまいた種が原因で身の危険に陥るが鬼塚の教育指導と菊池との対決により歪んだ信念を捨て天使部隊から離脱、終盤は鬼塚と菊池に協力するようになる。
石田拓海(いしだたくみ)
元2年4組の生徒。担任を暴行したことで退学(表向きは転校)となり、沖縄の施設に送還された(これが担任イジメの発端)。その後はネット上で菊池に接触、秘密裏に学苑内の様子を探っていた。後に復学する。
宮森勇気(みやもりゆうき)
ひきこもりの少年で、極道一家の息子。優しい母親を亡くしてから友情の軽薄さを痛感し、心を閉ざし、トカレフで武装して長らく自室にひきこもりないし立て篭もりするようになった。鬼塚と吉川の説得を受け、再び外を出て登校するようなる。吉川とは時刻表友達。
[編集] 東京吉祥学苑の教師
内山田ひろし(うちやまだひろし)
学苑に3人いる教頭の一人。団塊の世代。東京教育大学(現筑波大学)卒業。愛車はトヨタ・クレスタなのだが、鬼塚により何度も破壊され、既に保険がきかなくなっている。(終盤は飛び降り自殺を図った生徒を救ったりもした)学生時代はワンダーフォーゲル部に所属。埼玉県入間市在住。学苑内の問題や家庭内の不和、持病、鬼塚の非常識な行動などが原因でストレスを溜め込んでいる。鬼塚のことを忌み嫌っており、「エボラウイルス」や「スペースデブリ」、「学苑のガン」、「クラミジア」などと罵っている。新人教師の頃は理想の教育者になることを目標としていたが、いつの間にか自己保身しか考えない大人になる。神崎麗美を巡る騒動で鬼塚により殴られ、自分が自己保身にばかり走っていたことに気づかされ、不器用ながらも鬼塚を認めるようになる。(影で鬼塚が自分の娘に手を出そうとしていた事も後に知った為、全てにおいて認めている訳では無い)実は、生徒の事を第一に考える教師の鑑の面も持ち合わせている。得意技は団塊ドリフト。
桜井良子(さくらいりょうこ)
理事長。温厚な性格で、理想主義的。数々の問題を抱える学苑の未来を変える可能性を鬼塚に感じ、非常勤として問題クラスの3年4組を託す。各界への影響力が強く、大物政治家との繋がりを持つ。学園内の施政者として「毒を持って毒を制す」との発言もあり、善意の目的のためなら、時に残酷だが適切な判断を下す。鬼塚を「日本一の教師」と賞する、数少ない理解者の一人である。趣味の一環として学園内でパンを売っている。プロレスや特撮のファンであるためか鬼塚を「カール・コッチ」、「ナショナルキッド」等に見立てている。モチーフとなった人物はジャイアント馬場夫人・馬場元子。
山王丸浩司(さんのうまるこうじ)
31歳の社会地理教師。眼鏡をかけた優男。典型的な中立派で、鬼塚にも普通に接する数少ない教師。
小茶谷宏(こちゃたにひろし)
38歳の理科教師。目が大きく小柄な体格なので、チワワと呼ばれる。独身で何度もお見合いをしているが、全て失敗に終わっている。専ら様々な騒動に巻き込まれ、散々な目にあっている。
桜井ただし(さくらいただし)
42歳の英語教師。理事長と同姓だが、血縁関係では無い(アニメでは苗字が桜田になっている)。紳士ぶっているが、盗撮(アニメでは女装)が趣味という危ない一面がある。会話の中に不自然な英語を使うのが特徴。愛車は198万円の中古ベンツ。
袋田はじめ(ふくろだはじめ)
32歳の体育教師。日体大(日暮里体育大学)卒。大きなホクロが特徴的なブ男。鬼塚と幾度となく衝突するが、勝負する気の無い鬼塚にはいいように騙されている。
勅使川原優(てしがわらすぐる)
24歳の数学教師。東大卒。幼い頃から高級官僚をめざしてエリート教育を受けるも、国家公務員試験に不合格となったため教師になる。その際出会った冬月に一目惚れし、彼女の見えないところでストーカー行為を行う。父と兄は共に大蔵省(現・財務省)勤務のエリートであり、本来は真面目で優しい性格だが、その兄と常に比較されてきたことが心に影を落とす。幾度となく鬼塚に振り回され、徐々に精神状態は悪化の一途を辿り、情緒不安定に陥っていく。最後は自ら暴走し学校篭城事件を起こすも、止めに来た鬼塚に敗れ兄の言葉に真実を知り周囲と和解、落ち着いたところで警察に逮捕される(アニメでは修学旅行直後にストーリーが終了することもあってか、情緒不安定による引きこもり程度で済んだ)。
森高尚子(もりたかなおこ)
養護教諭。容姿端麗で、「ナオコちゃん」と呼ばれ親しまれている。鬼塚の理解者でもあるが、破天荒な行動には頭を痛めている。アニメ版には登場せず、彼女に代わって『湘南純愛組!』に登場した女教師・嘉手納南風(かでななお)が登場する。
丸山一八(まるやまいっぱち)
校長。始業式で鬼塚に「ザビエル」というあだ名をつけられる。常習的な風俗通いなどが元で終盤に島流し同然の形で姉妹校のムカチャッパ学園へ左遷されたが、最終話で再び校長として学苑に戻る。内山田に容姿や性格が少々似ている。
大門美鈴(だいもんみすず)
34歳の若さで丸山に代わり、校長を務める美人。桜井理事長の理想主義的な教育方針を疎み、理事会が送り込んだキャリアウーマン。中学時代に同級生らの嫉妬によるイジメを受け、更に当時唯一信頼していた桜井が裏切ったと思い込み、自殺しようと学校に火を放った過去を持つ。人間は所詮悪であると考えており、生徒のプライバシーを管理することで学苑を統制しようとする、冷徹な性格を持つ悪女。しかし、鬼塚の活躍で計画は思うように進まず、渋谷の暴走と理事長の逆襲を受けその計画は破滅し、最後は放火された学園の中助けてくれた鬼塚の事を認め、後に桜井理事長のアシスタントとなる。ジャンボ鶴田夫人・鶴田保子がモチーフとなっている。
[編集] 鬼塚の友人
弾間龍二(だんまりゅうじ)
前作『湘南純愛組!』で鬼塚と「鬼爆コンビ」を組んだ親友で、一緒に飲みに行ったり殴りあったりする仲。バイクショップを経営している。常識のある苦労人で、相変わらず無茶な鬼塚の尻拭いをしょっちゅうさせられたりもしているが、殴り合って水に流すなど男気溢れる性格をしている。長瀬渚(ながせなぎさ)との関係は良好。
冴島俊行(さえじまとしゆき)
『湘南純愛組!』の頃からの英吉の悪友。高校時代は湘南で「鎌倉の狂犬」の異名をとっていたが、どういうわけか警察官に(階級は巡査)。凶暴なヤクザ顔が特徴。押収品の持ち出し・横流しのほか、マルチ商法や密輸、密入国の手引きなど、数多くの違法行為を行っている。時として鬼塚の為に手助けをすることがあり、憎めない面も併せ持つ。世相の風刺ギャグを担当するキャラクターそのものである。
[編集] その他
[編集] GTO(ぐれえと・とろこ・おっぱい)
GTO本編に挿入される形で単行本11〜12巻に掲載された、外伝的な位置づけの作品。野村朋子の芸能界での活躍を描く。全7話だが、一部が本編にもリンクしている。
野村朋子(のむらともこ)
芸能プロダクション・ピンクエレファント所属。T157 B87 W59 H85。
はじめはマイナーな仕事がほとんどだったが、敏腕マネージャー・宗方によって全国区に売り出される事になる。将来の夢は「日本一のアイドルになること」と「先生のお嫁さん」。作中のファンなどからは愛称として「トロちゃん」と呼ばれている。
沖ノ島一路(おきのしまいちろ)
野村朋子のマネージャー。かなり一途な性格で、周りが見えなくなってしまうこともある。朋子に純愛の片思いにも似た好意を抱いており、またの演技の才能に感銘を受け朋子をスカウトした本人である。宗方の登場によって、セカンドマネージャーに降格される。その後は繭のセカンドマネージャーにもなるが、苦労が絶えない日々を送っている。本編にも登場し、鬼塚にたかられたりしている。
宗方(むなかた)
突如現れ、朋子のマネージャーになった男。見た目はヤクザ風だが、業界では凄腕と評判。しかし、彼が手がけたアイドルは売れる子も多いが消える子も多く、黒い噂が絶えないことから、沖ノ島は恐々とさせられている。持ち前の頭脳と数々の戦略で朋子を有名にしていく。後に本編にも登場し、繭のマネージャーにもなる。
[編集] GTO用語
ここでは、重要視される語句のみ記述する。
私立東京吉祥学苑(しりつとうきょうきっしょうがくえん)
鬼塚の勤務する学苑。幼等部・初等部・中等部・高等部・大学を擁する巨大一貫校。作中では「名門」と呼ばれる為、おそらく歴史も長く、実績も相当なものがあると思われる。所在地は東京都武蔵野市吉祥寺近辺と推測される。系列の姉妹校に「ムカチャッパ学園」(鬼塚曰く「ムツゴロウ王国」)があり、その所在地は北海道ムカチャッパ共和国にある(2巻参照)。
天使部隊(てんしぶたい)
校長となった大門美鈴が学園を表と裏から掌握するために極秘裏に校内に送り込んだ学生部隊。リーダー格だった渋谷翔と常盤愛を含み構成員は10人以上で、幾つかの小グループに分かれて行動する。イジメ・レイプ・家庭問題といった悲惨な過去を持つ少年少女の集まりでもあり、自殺未遂をした者達である。カウンセラー時代の大門が育て上げた戦闘部隊で、校内にある学園運営の障害を取り除くという目的のもと、自身らの活動は正義だと信じて疑わないが、手段を選ばない危うさを持つ。後に常盤は鬼塚に寝返る。最後は暴走した渋谷自らの手により壊滅した。
理事会のクーデターグループ(仮称)
桜井理事の口から出てきた不穏分子で、教育の理想を推進する桜井を追放して学園支配と利権を追求することが目当て。丸山校長を転勤させ、大門校長を送り込んだ黒幕的存在でもある。しかし立場を追われた桜井の腹心で秘書、板垣と復学した拓海の策略で、存在とこれまでの所業を文部省調査課に暴露され、全員が失脚した模様。
[編集] テレビドラマ
GTO (テレビドラマ)を参照
[編集] テレビアニメ
1999年6月-2000年9月、フジテレビ系列、全43話。当初は水曜19:30-20:00の放送だったが、1999年10月からは日曜19:30-19:58に枠移動(とともに2分短縮)した。学校の名前がドラマ版と同じ「聖林学苑」になるなど、設定が異なる部分もある。さらに、日曜に枠移動後、プロ野球・ヤクルト戦のナイター中継(主に神宮球場でのホームゲーム)とFNSの日27時間テレビと特番の乱発で、放送回数が極端に減ってしまっていた事もあり、ドラマ版の様なヒットとはいかなかった事もあり、フジテレビ系列が如何にヤクルト戦・特番偏重の態度を取っていたかが伺われる。原作のパロディネタを再現しており、ガンダムヲタクの生徒役にガンダムシリーズで主人公役を務めた古谷徹・緑川光・関智一を起用し、BGMにも劇場版機動戦士ガンダムの主題歌「砂の十字架」を使用したこと、MMRをパロディした場面をしっかりアニメ化したことなどはコアなファン以外にも知られている。原作の藤沢とおるはアニメ化の際、「ドラマでは高校生になってしまったのが残念だったので、中学生の設定でアニメ化されたことは嬉しい」という旨のコメントを残した。
[編集] スタッフ
原作:藤沢とおる(講談社「少年マガジンKC」刊)
企画:清水賢治(フジテレビ→現Wellthink)、白川隆三(SPEビジュアルワークス)、布川郁司(スタジオぴえろ)
シリーズ構成:十川誠志
キャラクターデザイン:宇佐美皓一
サブキャラクターデザイン:北山真理
美術監督:池田祐二(スタジオワイエス)
色彩設計:上谷秀夫
撮影監督:宮川晴年(高橋プロダクション)
編集:植松淳一
音楽:本間勇輔
音楽監督:児玉隆
録音演出:阿部記之、清水勝則
音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
録音制作:ザックプロモーション
音楽プロデューサー:高良仁久、藤本昌俊
音楽制作/協力:SPEビジュアルワークス、フジパシフィック音楽出版
プロデューサー:瀧山麻土香、中村百合子(フジテレビ)、勝股英夫(SPEビジュアルワークス)、萩野賢(スタジオぴえろ)
監督:阿部記之
製作:フジテレビ、SPEビジュアルワークス、スタジオぴえろ
著作:©藤沢とおる/講談社、フジテレビ、SPEビジュアルワークス、ぴえろ
[編集] キャスト
鬼塚英吉 - 高木渉
冬月あずさ - 折笠富美子
袋田はじめ - 中田和宏
勅使川原優/白井木馬 - 古谷徹
山王丸浩司 - 掛川裕彦(第3・4話のみ辻つとむ)
桜井ただし - 鈴木勝美
水樹ななこ - 宮村優子
村井國男 - 関智一
草野忠明 - 柳知樹
藤吉コージ - 諏訪部順一
菊地善人 - 緑川光
相沢雅/藤吉都 - 野田順子
野村朋子/泉尚子 - 川澄綾子
吉川のぼる/沖ノ島一路 - 岡野浩介
飯島冴子/鯨川冬美 - 本田貴子
上原杏子 - 岡村明美
神崎麗美 - 三石琴乃
白井知佳子 - 小林恵美
浅野麻由子 - 浅井清己
鱶田久美子 - 中山さら
村井樹里亜 - 緒方恵美
弾間龍二/小茶谷宏 - 千葉一伸
冴島俊行 - 矢尾一樹
嘉手納南風 - 松谷彼哉
長瀬渚 - 荒木香恵
大沢秀郎 - 三木眞一郎
上原杏子の母 - 谷育子
大橋素子 - 氷上恭子
太田秀美 - 半場友恵
太田千鶴 - 島本須美
太田透 - 石波義人
木崎瞳 - 長沢美樹
嘉手納高志 - 菊池正美
相沢雅の父 - 掛川裕彦
相沢雅の母 - 佐藤しのぶ
内山田良子 - 津田真澄
内山田好子 - 豊後敦子
内山田ひろし(教頭) - 長島雄一
桜井あきら(理事長) - 岡本嘉子
[編集] 主題歌
OP
ポルノグラフィティ「ヒトリノ夜」 (SME RECORDS)
L'Arc〜en〜Ciel「Driver's High」 (Ki/oon Records)(最終回ED)
ED
Kirari「Last Piece」(マーキュリー・ミュージックエンタテインメント)
奥田美和子「しずく」 (Sony Records)
THE HONG KONG KNIFE「CHERISHED MEMORIES」 (KING RECORDS)
0件のコメント
コメントの投稿
0件のトラックバック
- トラックバックURL
- http://nick0928.blog123.fc2.com/tb.php/30-d16edaab
- この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

