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就職戦線異状なし

『就職戦線異状なし』(しゅうしょくせんせんいじょうなし)は、杉元伶一の長編小説デビュー作を金子修介監督・織田裕二主演で映画化し、1991年に公開された日本映画

[編集] 概要
製作はフジテレビジョン、配給は東宝。新卒採用の売り手市場だった当時の日本の風潮を描いた作品で、バブル期最後の年に公開された。

キャッチコピーは、「なりたいものじゃなくて、なれるものを捜し始めたら もうオトナなんだよ…」

公開当時は、ほぼ無名だった槇原敬之の主題歌『どんなときも。』も多くの人に鮮烈な印象を与え大ヒットした。


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注意:以降に作品の結末など核心部分が記述されています。


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[編集] あらすじ
空前の売り手市場といわれた時期、就職活動に奔走する若者達の姿を描く。早稲田大学社会科学部4年生の大原(織田裕二)は、マスメディアの大手企業に就職して派手な生活を送りたいと夢見る立川(的場浩司)に影響され、とりあえずマスコミ関連企業の就職活動を始めた。大原に好意を抱く友人の鞠子(仙道敦子)は、大原をモデルに就職活動本を書き上げようと動向を追う。

6月に入ると、内定が決定した者の話も出始めるが大原と立川は相変わらず。ある晩、二人は友人の北町(坂上忍)から六本木の高級ディスコへ誘われる。北町は父親のコネで既に大手広告代理店の内々定を取り付けていたが、優秀な学生を青田買いで確保したいデパートからの接待を受けていたのだ。VIPルームへと通された一行は羽目を外して騒ぐが、それを快く思わない中年男(本田博太郎)と喧嘩になり大原は中年男を殴り倒してしまう。

8月からは本採用の就職戦線が始まり、未だ内定が得られない大原と立川は狭き門である本採用に賭けていた。エフテレビの面接会場で、大原は喧嘩で殴り倒した中年男が面接官の一人・雨宮であるのを知り、エフテレビの面接試験通過は厳しいと予感するが何故か試験を次々と通過する。実は雨宮の陰謀であったのだが、葉子(和久井映見)や鞠子の助けもあり難関を突破して最終面接まで残ることに成功した。

その一方、北町は父親の急死で帰郷、立川もマスコミを諦めて食品会社に入社することとなり、就職戦線の理想と現実を目の当たりにした大原は本当の就職とは何なのかを考え始めるのだった……。


[編集] スタッフ
監督:金子修介
製作:三ツ井康
プロデューサー:鎌田敏郎、一瀬隆重、瀬田素、石原真
エグゼクティブプロデューサー:村上光一、堀口壽一
原作:杉元伶一
脚本:金子修介、福田卓郎
脚本協力:坂元裕二
撮影:高間賢治
編集:冨田功
美術:及川一
助監督:猪腰弘之
音楽:大谷幸
主題歌:『どんなときも。』(槇原敬之)

[編集] キャスト
織田裕二:大原健雄
的場浩司:立川修
仙道敦子:甲斐鞠子
和久井映見:秋山葉子(エフテレビ人事担当)
坂上忍:北町雅則
羽田美智子:依田麻子
本田博太郎:雨宮重明(エフテレビ面接官)
伊藤智恵理:伊藤恵子
鶴田真由:田中真由美
光石研:川原
佐藤慶:エフテレビ社長
前田吟:K談社面接官
鴻上尚史:面接官

[編集] その他
主演を務めた織田裕二は自身が出演した映画の中で「大好きな作品」のひとつと語っており(『うたばん』2007年8月23日放送分など)、的場浩司とは本作公開時期前後に『ママハハ・ブギ』、『卒業』、『予備校ブギ』などのテレビドラマや『きけ、わだつみの声 Last Friends』など多数の作品で共演している。
公開当時ほぼ無名だった鶴田真由が出演しているが、本作では早稲田大学で内定獲得に奔走する四年生達を競走馬に見立てて「就職杯・内定獲得レース」と題された賭けを催す女子大学生という端役での出演である。
本作のタイトルは、ドイツ人作家エーリッヒ・マリア・レマルクの長編小説及びアメリカ映画の邦題『西部戦線異状なし』に因んだものである。
本作にFテレビやK談社といった架空の企業が登場するが、いうまでもなく映画製作元のフジテレビと原作出版元の講談社がモデルである。

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